「私,前の職場,ここがムリで辞めました」

 

 

 

(case002

  マインさんの場合

◆「私,前の職場,ここがムリで辞めました」をおしえてください:

 

感情のままに書きなぐっているので、

読みづらいと思いますがご容赦ください。

 

夫婦ともNOSAI勤務の獣医師でした。

私はこの3月で退職しました。

辞めた理由は、夫と職場に私の仕事が尊重されず、

家事育児の負担が偏り、やりがいを見失ってしまったことです。

子どもの保育時間の制約、また体力的に不安があり、

私は第一子、第二子と時短勤務でした。

そのことで、家事育児は私の担当という暗黙の了解ができてしまいました。

夫は第一子の時に育休を取得したものの、

それ以降は仕事をセーブすることなく働いています。

夫が勤務の日は子どもの送迎は全て私。

子どもの病気による欠勤、早退も私ばかり。

夫が当番の日はワンオペで家事、子供の世話。

夫には平日に一人の休みがあるのに、私にはなく、

土日の半分は子どもたちと私だけで過ごして休んだ気もせず…。

夫は、家事育児の作業はするものの管理は私任せで、

「言われたらやる」という指示待ちスタンスが今も続いています。

同期入社で、同じ道を歩んでいたと思っていたのに、

いつのまにか私だけが、姓を変え、家庭と仕事の両立に悩み、

二度退職する一方で、夫は新卒で入った組織で仕事を続け、

役職を任されています。

なぜこんなに不公平なのか、

夫はなぜこの不公平に向き合って私と話し合おうとしないのか、

夫への不信感と苛立ちが増していきます。

 

職場的には時短勤務の私は「第一線で働くのを諦めた人」となり、

本来年数により上がるはずの獣医師手当は、

当直をしないという理由で上がりませんでした。

時短勤務だからと研修や学会の参加を拒否され、

時短でも法律上残業は可能なのでもっと働ける日もあると伝えても、

特に理由の提示もなくそれは認められないという返答。

休憩時間も取らず、診療車を運転しながら昼食を取る日々。

時短勤務をやめれば、1時間分の余裕がない生活になり、

その分わたしの負担が増えるという不安のため、

やめる選択ができませんでした。

妊娠中の内勤や育休のため、現場経験は細切れで、

何を忘れているのかもわからない状態。

後輩よりも低い給与と役職、知識やスキルのない自分への劣等感。

仕事でもっと挑戦してレベルアップしたいと思っても、

睡眠時間を削って勉強し、疲労から子どもにイライラをぶつけ。

「エース」の部署には優秀かつ長時間労働可能な人が、

本部の指名でしか入れない。

職場全体でママ獣医は私が初めてという環境でも、

本部からのヒアリングや業務上の指示はなく、現場任せ、本人任せの孤独感。

周りは専業主婦の妻のいる男性や独身者ばかりで、

私だけが仕事に穴を開けて負担をかけているという罪悪感。

周囲は「今は仕方ないよ、早く帰りな」と気を遣ってくれて、

それは有難いのですが、私が早く帰れることで

家事育児の負担はますます私に偏っていきます。

一つ一つは「そんなことで?」という感じかと思いますが、積み重なってくるとだんだんと精神的に消耗していきました。

一日中時間に追われて働いて疲れ切っているので、

夫や職場に不満を訴えるエネルギーがなくなってしまいました。

マイノリティが声を上げるのは、とても怖いことです。

夫は労働組合の役員で、私の1番の理解者であるはずなのに、

私が不満を伝えるとなぜか経営者視点から説得してきました。

それでも、職場にとどまる選択肢もあったはずです。

でも、残って頑張り続けたとして、何が得られるのかと考えると、

安定した待遇、マミートラック、予想できない転勤、役職とともに増えていく書類仕事・・・。

 

好きで選んだはずの産業動物臨床の職場でしたが、

もうモチベーションが保てなくなりました。

子どもたちに笑顔を向けられない、こんな気持ちを抱いてまで続けるべき仕事ではなくなってしまいました。

 

◆ 相談できる人は職場にいましたか?(選択:いた/いなかった):

 

 いなかった

 

◆「ここがこうだったら続けられたのに」があったら,おしえてください:

 

本部、上司との面談などで、どのように仕事をするのか話し合ったり、

お互いに働き方を改善する方法を提案したりできたら良かったと思います。

時短勤務のデメリットも事前に知りたかった。

フルタイム残業あり当番ありがスタンダードな働き方で、

それ以外を選択したらペナルティを与えるかのようなやり方は働く意欲を削ぎます。

夫が育休や時短勤務を主体的に選択し、

育児や家庭の調和、私のキャリアを犠牲にしない働き方をして欲しかったです。(2019-04-06)

 


(コメント001)さとこた さんより:

ああ!

まさに私と同じ状況です!!!

夫婦の職業や家庭内の家事育児の状況、職場での立ち位置など…まさに私のことか?!と思う内容でついコメントしちゃいました。

だから、お気持ちはものすごく、痛いほどよくわかります。

でも、私はまだNOSAI獣医を続けています。ということは、私の方がまだマシな状況なんだと思います。

マインさんは向上心高く、がんばり屋さんなのではないでしょうか?それはすばらしいことなのに、その意欲こそが邪魔をする、というのは本当にとんでもない話ですよね…。

ある意味私は、仕事はいろいろ諦めたので、まだ勤務続けていられるのだと思います。

(でも実は、表面上諦めた風で、内心はいろいろ企んでます)

飲み会の幹事とか、実習生さんのお世話とか、そんな仕事ばかり押し付けられて涙出ることありますよ。

なんのアドバイスにもならないコメントですが、ただ、「わかるよー!!!」とだけ告げたくて。

まずは、お仕事お疲れさまでした。

(ダンナさんはほっといて、)お子さんと思いっきり美味しいものでも食べてくださいね★←私のストレス解消法

(2019-04-07)


(コメント002)マイン さんより:

さとこたさん、

コメントありがとうございます!

共感して頂いて、とても嬉しいです。

元職場では、仕事を軽減してもらっている立場上、不満など言えず抱え込んでしまいました。

仰る通りで、

数年は低空飛行して、子育てが落ち着いたらまたバリバリやろう、

と割り切ってしまえば続けることはできたと思います。

向上心も、学習欲も、取り外し式なら楽だったのに…。

夫が順調に上昇飛行していくのが正直妬ましいです。

でも、NOSAI以外にも私らしく働ける場所もあるはず!と

視野を広げて生き方を考え直すチャンスにもなりました。

美味しいもので発散します!(2019-04-12)


(コメント003)コーデリア さんより:

マインさん、一人で本当に大変でしたね。

マインさんの投稿読んで、あまりにも共感してしまい泣いてしまいました。

私もNOSAI獣医師です。私の夫もNOSAI獣医師です。

似たような境遇ですね。

 

NOSAI診療所は、長時間労働や夜間や休日当番ができる獣医師をスタンダードとしてきましたよね。

スタンダードから外れた者、例えば妊婦や時短勤務者など多様な獣医師は、どう扱えば良いのか分からずに、本人任せにして自主性を尊重する体裁だが、その実は、一緒に発展する方法を考えることを放棄したのだと思います。

その結果、スタンダードに合わないものは疎外感を感じ、職場を去らざるを得なくなる。

本当は一緒に発展する方法を考えることは、その職場も新しい働き方を得られるチャンスだったことも知らずに。

マインさんのようなやる気のある先生を産業動物臨床が失ったのは業界の損失です。いつか気持ちが産業動物臨床に向かったらぜひ、戻ってきてほしいです。

 

私には2人の娘が居ます。

私がこれまでに受けた差別を跳ね返す為に陥ったスーパーウーマン症候群にならなくても済む方法を模索しています。

娘たちには、可能な限り、差別のない社会に出て行って欲しいと思っています。

子供たちが社会に出る頃までに、間に合わないかも知れませんが、私なりのやり方でNOSAI診療所の中に、多様な人材、妊婦、時短労働者、シニア世代がやりがいを持って働き続けられる業態を作っていきたいです。

 

マインさん、まずは心と体をゆっくりと休ませて、お子様たちにたくさんの笑顔をどうぞ。

美味しいものもたくさん食べて、すごくがんばったご自分にご褒美あげてくださいね。(2019-04-13)


(コメント004)CKK さんより:

マインさんへ

 投稿をありがとうございました。私はNOSAIの獣医ではないのですが、働く女性の切実な現実を教えていただきました。コメントを読みながら腹立たしくなったり、泣きそうになったりしました。医学部で女性の合格者を減らした理由が「女性医師は結婚や子育てを理由に退職や夜勤が出来ないから」というようなことでしたでしょうか。では、どんな日本人でも性別が男だったら、定職について一生馬車馬のように走り切れるのか? 自殺者やニートに男性が多いのは、男性の中でも「男性」の社会人像に縛られて、それに適合しない自分を感じてドロップアウトしてしまっているのではないかと思っています。性別だけでなく、どのような特徴を持っている人でも自分を生かせる場所がある社会であるべきと思います。マインさんのコメントの中では、悪者なイメージのご主人ですが、マインさんが一生懸命生きている姿をきっと応援してくださるだろうと思います。今は子育てに十分に向き合って、そして、子育てが一段落したら、再び獣医さんとして働いてほしい、まだまだ現役でいられる時間はある、と思いました。

 

 マインさんの事情を知らずに勝手にコメントを書いていますが、お子さんたちは「新卒で入った組織で定年まで働き続ける人生」と、「自分の資質と資格を活かして、職場を代えながら人生を送っていく生き方」の両方を見ながら、自分の生き方に反映させていくのだろうなと思います(後者の方がこれから多くなるんじゃないでしょうか)。

 

 自分の気持ちを楽にして、健康を第1で、自分の時間、家族の時間を充実させて欲しいと思います。ほんとに、子供が育つのは早いですよね。うちはアルバムの整理が出来ないまま何年も経ってしまいました・・・。(2019-04-14)


(コメント005)クララ さんより:

 私も自分のことかと思いました。夫は同業者ではないですが、同じです。読みながら思わず涙が出ました。

 私はもうすぐ二人目の育休から復帰します。一人目と二人目が近かったので、その間は現場復帰はわずかで、妊娠期間、産休育休期間合わせてほぼ四年のブランクからの現場復帰です。

 一人目の時も、今回も私が時短です。夫に取らせようかとも思いましたが、制度はあるはずなのに、夫の会社は取れる雰囲気ではありませんでした。なんで男親が? 嫁さんおるやろ? そういう空気です。本人にその意思があっても(我が夫の場合はあんまり取る意志もなさそうでしたが)、そういう「空気」がまだまだ蔓延しているなと思いました。

 みんなが忙しそうにしている中、一人早く帰る罪悪感や、後輩がどんどん勉強会などに出席し、知識も技術も追い抜かれていくことに、私もとても焦りを感じています。

 私も解決策やそんなことはなく、ただ「わかる!!!!」と言いたいだけの投稿です。

 マインさん、お疲れ様でした。お母さんがお子さんに向ける笑顔より大事な仕事はないと思います。(2019-04-14)


(コメント006)マイン さんより:

コーデリアさん、

コメントありがとうございます!

私のいたNOSAIでは、新卒採用獣医の半分は女性となり、

また同類婚・職場婚が多くなる傾向があります。

私が感じた職場の問題は、今後多くの後輩が同じように悩むと思います。

実際に、さとこたさんやコーデリアさんにも共感して頂いていて、

私の元職場だけの問題ではないんだと残念に思います。

社会の状況が変化して、スタンダードとされるものも変化しています。

現在、経営層にいる年代の方達には実感することができないのでしょうね。

専門教育を受けてきた貴重な人材を惹きつけるためには、

魅力的な職場環境へと変化する経営者の判断が必要不可欠です。

 

子どもたちに、属性にとらわれず能力を活かして欲しいと私も強く思います。

コーデリアさん、NOSAIで多様な人材を生かすための取り組みをぜひ続けてください。

応援しています!

私も、頑張ってきた自分を労わりつつ、

次の道を模索します。(2019-04-16)


(コメント007)マイン さんより:

CKKさん、

コメントありがとうございます!

日本社会が「健康な成人男性」に最適化されて作られていて、

男性も、「男性的」生き方ができないと途端に道を外れてしまう

という問題は私も感じています。

道から外れる恐怖、男性同士で相互監視している息苦しさがあるのではないかと。

女性が職場進出するのならば、その分男性が家庭進出しなければ、

家庭が立ち行かなくなる。

私の夫も、それは分かっていながら、

「スタンダード」の生き方を刷り込まれているために

生じるギャップに悩んでいると思います・・・いや、悩んでいて欲しいです(笑)

 

私の子どもは男児3人なので、

ジェンダー規範に縛られることなく、

自分も周りの人も大事にする大人になって欲しいと思います。

働き方を柔軟に選ぶための、生きる力もつけて欲しいです。

今は、貴重な子どもたちとの時間を楽しみます。(2019-04-16)


(コメント008)マイン さんより:

クララさん、

コメントありがとうございます!

妊娠と出産以外の育児は父親にもできるし、

やる責任・権利もあるはずなのに、

なぜこうも母親ばかりに偏るのでしょうね・・・。

大学を出るまで、男女の差などほとんど感じなかったのに、

働き始めると途端にハードモードになる現状にため息が出ます。

 

私のように燃え尽きないために、

一つお伝えさせてください。

「努力とは、我慢することじゃない。

つらい、大変だ、無理!と声を上げて、

自分が我慢しない環境を作って行くこと」

クララさんが感じている不安や焦りを、

ぜひ職場の上司に伝えて欲しいと思います。

自分はできなかったのに、勝手にバトンを渡して申し訳ありません。

久しぶりの職場復帰、無理をせずクララさんらしくペースを掴んでください。

応援しています。(2019-04-16)


(コメント009)Jane さんより:

 マインさんの今が、30年前と全く同じ状況だということに驚いています。社会環境は当時に比べて大きく変化しましたが、社会構造はほとんど変わっていないのかも。

 「私たちは、わけのわからない何かと戦い続けているような気がする」とM子さんが言いました。当時、高校(進学校)の女子枠は約2割。女子は男子以上に点数が必要なことは、暗黙の了解でした。就職先も「男性のみ」が多く、入社試験の面接官A氏は「女性は、採用してもすぐに辞めるからね」と。

 同級生B君は「女性は仕事が長続きしないので、大学教育は税金のムダ使い」と・・・。でもB君には全く悪気はありませんでした。それは当時の空気を代弁しただけだったからです。その空気は、長年の歴史が作ったもの。ルールを作る側が、「自分たちが働きやすい社会構造」を作るのは、当然のことかもしれません。

 私も仕事と子育の両立に悩み、やはり仕事を辞めることに。それからはいつもA氏やB君が思い出され、気分は敗者になりました。夫Cとも、バトルしました。社会に対する憤りを、自分自身や家庭に向けたのです。

 

 あの時の空気が、30年経った今もまだまだ蔓延しているのですね。これでは何年たっても同じことの繰り返しです。なんとかしたいけれど、戦う相手はすくなくともA氏やB君やCではなさそうです。(クララさんも感じているような)空気です。

 「空気をかえること」は、個人や家庭レベルでは、困難です。しかし「この畜ガールズなら、できるのかもしれない!」と、皆さまの投稿を読ませていただきながら、思っています。そしてその方法は、うまく表現できませんが、勝った負けたの戦いではなく、もっと別の「何か」のような気がしてなりません。

 私たちは敗者も勝者もいない社会をめざしましょう。マインさん、今がこれからの人生のスタートラインですね。(2019-04-16)


(コメント010)マイン さんより:

Janeさん、

コメントありがとうございます!

私の中にも、A・B氏のような、

「男並み」に働くことがいいことであるという刷り込みがあり、

それに適合しない自分を責める自分がいます。

子供を持つまでは、

「育児は保育園や託児にバンバン外注して仕事をする!

それができる女!」と考えていました。

しかし、いざ働きながら育児をすると、

一人の人間を育てることは気軽に外注できるような軽いものではなく、

かと言って仕事を手放すのは敗北である、と

引き裂かれるような思いを感じるようになりました。

 

政治の中枢に斬り込んでいって、

劇的に社会を変えることは個人の力では難しいです。

でも、思いを発信することで、

少しでも空気を変えるきっかけになればいいと思っています。

正直、今の中高年層を変えるのは至難の技だと感じるので、

これから仕事を始める世代に向けて、

空気に染まらないで欲しいと伝えたいです。(2019-04-18)


(コメント011)コロンブスのたまご さんより:

NOSAI勤務獣医師で、子供は二人、大学を卒業させ、定年退職しました。

人手不足のため、退職後4年になりますが、まだ臨床の現場で仕事をしています。

私も同業の獣医師と結婚していましたが、下の子が小学校へ入学後離婚しました。

そのため、仕事は子供達を育てて、食べて、教育していく為にはどうしても必要な物で、言わば飯のタネでした。

当時いつも時間がなく、常にパタパタ走り続けていました。

今も現役の時と全く同じ状態で仕事をしていますので、パタパタしているのは同じかもしれませんが、これは性格のせいかも(笑)

 

子育ての最中にいると、果てしなく遠くゴールの見えない道を歩いているような気になってしまいますが、子供達は、いつか親の手を放して行ってしまいます。その後キャリアは、十分取り戻せます。

だいたい、今NOSAIに就職してくる獣医師の半数以上は女子です。

その彼女達が皆結婚、子育てで離脱していったら、NOSAI(特にうちは、女性獣医師が多いので)は、やっていけなくなるでしょう。

獣医師は、大動物臨床は男の仕事だ、という妄想はもう捨てませんか?

獣医師を募集したら、いやでもその半数以上は女子です。獣医師業界は女性の多い職場です。

ですから、今、子育てしながら現場にいる方々は、いかに仕事をし易くして、子育てとの両立をはかるか、という事に

心を砕いていただきたいと思います。

 

専業主婦の妻を持つ上司達は、間もなく過去の遺物になります。

仕事を持つ妻を支えた男が上司となり、子育てを経験した女性獣医師が上司となる日は、もうすぐですよ、みなさん。

お仕事も、子育ても両方楽しんで下さいね。(2019-10-12)


(コメント012)いせこ さんより:

みなさん、悩んでがんばっていらっしゃる。自分自身のことは ほめてあげてくださいね。

 

私も 臨床現場ではありませんが、産業動物関係に関わっていた獣医師です。私の場合は、自分の体調(アレルギー等)や、農業団体の生ぬるさに反発もして(私自身、少し青かったのです)もあり退職しましたが、約25年ぐらい前 その当時は 女性は1人でした。


その当時 大動物は 男性の仕事 と言われている時代で、アンケートを現場の獣医師にとってみたら、農家が 夜間往診に行った際に乱暴して来たらどうする? とか 夜道を運転できるかなど、ばかげた回答があったのも事実です。
でも、一つだけ、心に刺さった回答が、産休も育休もたいしたことない。男だって病気で休んだりするんだから。産休なんて、前もってわかるんだから なおさら対策を立てやすい。
問題は、子育てが始まったときに、急に熱を出して休むとか、出張・夜勤ができないと言われることというものでした。
実際に、現状として 研究者(夫がそうです)の世界にも、女性が増えてきています。ここも同じような問題で みんな悩んでいるようで…。うちは 親に頼ることなく 夫が割と時間に縛られない仕事なので、 行事が重なったときなど 昼で帰宅してくれたり、こどもを送り出したりしてから 出勤してくれています。


こどもは 夫婦のもの。女性だけが育てるものではありません。
夫婦が同じ職場なら、勤務体系を融通することで こどもを見ることもできるでしょうし、これだけ多くなってきているなら、男女ともに利用できる 地域で シッターや 託児システムがあってもよいのではと思います。両親に頼るのも難しい人もいるでしょうし。会社も 時間差出勤とかも 考えられるはずです。
これは、職場全体 または 地域を巻き込まないと 解決できないものなのかもしれませんが。


外注するのに抵抗がある… わかります。私も現在 仕事をせずに 子育て最中だからです。これも 少し自分も含めて変わっていかなくてはいけないのか、 悩むところです。
そして 敗北感… 超共感しています。


25年 敗北感があり 目を背けていた産業動物の世界。採用するしないの時代から たくさんの産業動物に携わる女性獣医師が誕生していること。ひとつ上のステージの悩みに変わったなとも思いましたが、 あの当時 想像していた通りの 問題が出ている…。と感じました。

なんだか このサイトを見つけて、 書き込みしたい衝動とともに とても応援したくなりました。


実際に 農家の働き手は 奥さんですよね。ダンナさんは車に乗っていることばかりです。体力的なことだけでは 問題になることはないはずです。たしかに 男女の力の差 性差はあるのは 生物上の事実ですが、 ほぼほぼ 相手にしているのは メスの牛たち。 絶対 女性に診れないわけがない!!(2019-12-05)


(コメント013)マイン さんより:

前回の投稿から、1年以上が経ちました。

「辛い!悔しい!」と叫んだ自分の投稿を久しぶりに読み返し、

供養してあげたい気持ちになったので近況報告をします。

またも長文ですが、読んでいただけると幸いです。

 

私はNOSAI退職後、開業して個人事業主(開業獣医師)となりました。

現在は、農場HACCPやJAGAP、管理獣医師業務など、

病気を予防する・農場全体のマネジメントを改善する農場支援の仕事をしています。

開業したことで、自分の得意分野で時間に融通を聞かせた働き方ができるようになり、

ワークライフバランスの満足度は大幅に上がりました。

農場さんと調整がつけば自己研鑽やプライベートの予定も入れられますし、

農場に子どもを連れて行って仕事の間そこの子どもと遊んでもらったりしています。

子どもの体調等の急な呼び出しでもストレスなく対応できています。

 

開業して、自分の世界がとても広がったのを実感しています。

NOSAIにいた時には出会わなかった農場さん(豚や綿羊など)にもお声掛けいただき、

順調にお客様が増えています。

臨床で培った経験は、開業しても役立っています。

注射や手術の技術を使うことは無くなりましたが、

データと現場から課題を診断する能力、

コミュニケーション能力や、マルチタスク処理能力が自分の武器になっています。

NOSAI時代は、周りと自分を比べて劣等感の塊でしたが、

今は「自分自身の力で農場の役に立てる」という自信がありますし、

比べて落ち込むのではなく、他の人が優れているところは真似していこうと思えます。

まだ収入はNOSAI時代に届きませんが、

今後スキルアップして絶対にNOSAI時代を超えてやる!と思っています。

 

夫は開業には反対していましたが、私が半ば強引に押し切りました。

私が臨床以外で働くことが想像できないようでしたが、

それなりに忙しくしている私を見て「意外とできるんだな」と思っているようです。

家事育児の主担当は相変わらず私ですが、夫も以前よりは積極的に動こうとしています。

私の姿勢もNOSAI時代とは変化し、「私はお客様に対して価値を提供する責任がある、

だからあなたにはそれに協力してもらわないと、私とお客様が困る」と主張できるようになりました。

世帯収入を減らす選択をできたのは、夫が働き続けているおかげなのでそこは感謝しています。

とは言え、私が辛かった時に寄り添ってくれなかったという夫への「怨念」は消えていません。

他にも色々と問題があり、数年後に離婚することも視野に入れています。

 

開業するのは、書類2枚で済む簡単なことでした。

誰にでもこのような選択が合っているとは思いませんし、

事業が成功するという保証もありません。

でも、もし今、組織や家庭の中で「辛い、苦しい」と思っている方がいたら、

こんな選択肢もあるよ、組織の枠に合わせて自分を削らなくていいよ、と伝えたいです。(2020-08-04)


(コメント014)応援団 さんより:

マインさん、絶対に超えられますよ!

時代は治療ではなく予防ですから。(2022-01-09)


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