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【 とりハム さん(女性・30代)の場合】
 妊活について悩んでいます。

 うちの組織では、まだまだ産休育休を経て復帰された先輩が少なく、周りも当事者たちもまだ慣れていません。残念ながら、復帰後に辞めてしまった方に対する陰口、不満なども聞こえてきます。
 そんな風に思っている同僚や上司ばかりではないと分かってはいても、やはりそんな意見を聞いてしまうと、自分に置き換えた時に悩みが生じてしまいます。
 現時点では、妊娠が発覚したら辞めてしまおうとまで思っているのですが、そう決めると、逆に妊活に踏みきるタイミングがわからなくなってしまいました。仕事に対する愛着も責任もあります。できた時が辞める時だと思うと決心がつかず、うじうじと悩んでいます。

 同じようなことを考えたことがある方、いらっしゃいませんか?(2018-05-27)


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【 クララ さん(女性・30代)の場合】

 とりハム様

 仕事に愛着あって、妊活とどまるくらいなら、仕事辞める選択しなくていいじゃないですか!! 大丈夫ですよ、きっと! 気にせず妊活しましょう!
 妊娠してから、産んでから、復帰してからその都度考えてみてもいいと思います。もし復帰後に辞めることを選択しても、その悪口はもう自分の耳に入らないんですし(笑)
 30代の獣医師は、新人獣医師よりも再雇用の獣医師よりも組織にとって大事です。それを失うことは、すごい損害なんだということを言ってくれた先輩がいます。

 

 私の職場も「早く結婚して仕事やめないと」と普通に上司から言われる環境でした。この平成の時代にですよ? そのたびに、「いえいえ、私は産休と学位をとるのが目標ですから」と公言してきました。

 結婚したらみんな辞めちゃうので、産休をとった現場獣医師はいませんでした。私が妊娠したときも、初めてのことで回りはバタバタ、人手不足でもバタバタで迷惑をかけてしまいましたが、「結婚して辞めろ」と言っていた上司ですら、内勤の私に「外、回りたいやろ? 復帰が楽しみやな」と言ってくれるようになりました。中には「俺らが診療出てやってるから妊娠しても組織におれるんや」というマタハラさんもいましたが。

 内勤も周りが忙しそうだと申し訳なくて心がいたいですが、「気にしなくていい。事務や検査をやってくれる獣医がいてくれると診療に集中できるから助かる」と言ってくれた先輩もいます。
 育休からの復帰もとても不安でしたが、心強い先輩の言葉に助けられました。たった一言でもそれを宝にずっと頑張れる気がします。


 今、私は二人目の育休中です。周りへの迷惑を思うと、復帰に不安は山ほどありますが、助けてくれる人、応援してくれる人がいるから、それに応えたいと思っています。学位はちょっと無理そうですが。

 とりハム様も、自分が仕事が嫌で辞めたいわけでなくて、周りの環境が理由で妊活を後回しにしたり仕事を辞めるのであれば、遠慮せずに妊活も妊婦獣医もママ獣医もやってもいいと思います。とりハム様がそうしたいなら! 少なくとも、その辞めた人に悪口言ってる獣医師よりは必要な存在です。


 「辞める」という選択はいつでもできます。まずはやりたいようにやってみませんか?(2018-05-30)



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【 Jane さん(女性・60代以上)の場合】

 とても辛いお気持ちだと思います。大きな組織だと、産休を取ることは比較的容易ですが、そうでないと、代替要員がいないことが問題ですよね。早急に、ヘルパー制度などを作って、社会的になんとかする必要ありですね。そうしないと個人(特に女性)がものすごく悩むことになり、それはこの業界にとっても、大きな痛手です。なんとかしましょう! クララさんも、育児がんばって!。(2018-06-17)



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【 コーデリア さん(女性・40代)の場合】

 率直に、辞めないでほしいなあと思います。
 大動物臨床が好きで愛着があるのに、、、そんな大切な仲間がこの業界から不本意に減っちゃうのは悲しいです。こんな、何K?だか分からない業界。冬は寒くて、夏は暑い。
 だけど、春にあったかくなってきたなあとか、秋に紅葉きれいだなあとか、農家に収穫物もらってラッキーとか、単純で小さなことに喜びを感じたりも出来る業界。
 全国のそこかしこに、今は点在しかしていない、この業界の女性獣医師ですが、少し先の未来では、女性獣医師が居ない診療所は存在しなくなると思います。
 成熟していない診療所や社会環境のせいで、つらい思いをしなくちゃいけないことこそが、本当は止めばいいことなんだと思うのです。
 もし、つらくてどうしようもなければ、自分を守ることが一番です。それを前提として、行けるところまで行ってみるのもいいのではないか?と思います。
 そして、どうしても理解のない診療所なら、別の理解のある診療所に移るのもありかなあと思います。今は、どこの診療所も採用難です。女性獣医師の雇用について、しっかりと考えられない診療所は経営難になり、その文句言っていた人たちの身に、多忙が降りかかることになるでしょう。

 私は自己中心的な人間なので、自分が結婚後、妊活に入ったとき辞めちゃうという選択肢は、全く考えませんでした。だから、その部分は共感できません。すみません。
 以前の上司が、『会社は個人の幸せは補償してくれない。だから、自分の幸せは自分で作っていけ。』とおっしゃっていました。大変、自由な考え方の上司で、私は大好きでした。まだ生きてます。

 私たちの理想の診療所を作ってみたいですね。(2018-06-24)



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【 とりハム さん(女性・30代)の場合】

 みなさま、貴重なご意見をありがとうございます
 リアクションが大変遅くなってしまい申し訳ありません。。。
 辞めないで や 行けるトコまで行ってみては など温かい声援をいただき有り難かったです

 

 私がうじうじしている間に、同僚が妊娠しました
 次の人事異動で増員がない限り、これ以上の欠員は周りの負担が大きいです
 こんな状況で、やはり妊活はまだ先かと尻込みしてしまいます
 いわゆる、妊娠の『順番待ち』です
 これから先、産休育休がうまくまわり始めた後の新しい問題かと思います

 

 時が来たらすぐに妊娠できるという保証でもあれば待っていられますが、
 そうともいかないことは、明らかです

 

 次々と悩みが出て来て、ぐちぐちとすみません
 職場で数人目の妊婦経験のかた、順番待ちした方、気にせず被せていった方、いらっしゃいますか?(2018-12-03)



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【 Jane さん(女性・60代以上)の場合】

 とりハムさん、ほんと早急に、社会的になんとかする必要ありですね。世界牛病学会(札幌)の畜ガールズワークショップでは、こうした問題を世界レベルで話し合うことができました。カナダや北米では獣医師の80%以上が女性だそうです。やがて日本もそうした時代になると思われます。女性はこの産業の重要な担い手です。「育児や介護と両立させて、仕事が続けられる社会にするには、どうすればいいのか」を女性の側からも積極的に提案することが、これからは大切ですよね。また、とりハムさんがあまりに悩むようならば、周りのことはこの際、気にしないで、「自分はどうしたいのか!」を一番に考えたらどうでしょうか。周囲もきっとわかってくれると思います。(2018-12-08)



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【 コロン さん(女性・40代)の場合】

 とりハム様
 書き込み読みました。とりハムさんの責任感の強さと辛い思いが伝わってきました。
 同じ状況にいるわけではないのですが、コメントさせて下さい。
 20代の時に一人目の子どもを産みました。当時は公務員で、産休と育休を1年間取得して、無事に復職もすることができました。授かり婚であったため、妊活という認識はなく、子どもは自然にできるものだと思っていました。
 その後に転職した先では、産休育休制度は整っていたものの、そもそも女性が少なく出産経験のある女性が居なかったことや、転職後の仕事に慣れることに必死であったり、また、上司からは「今が大事なときだから」と仕事に集中することが求められ、二人目のことは考えられずにいました。
 30代後半、仕事にも多少余裕ができ、40までにもう一人欲しいと思うようになりました。妊娠は比較的すぐにしたのですが、その後に2回の流産を立て続けに経験しました。流産を経験された事のある方はきっと共感してくれると思うのですが、妊娠初期の段階であっても相当に落ち込みました。上司に「今が大事なときだから」と言われていたあの時は、子どもを生む上でも大事なときだったのだと思うと、今でも悔やまれます。
 ただ幸いにも私には子どもが1人居ますので、小憎たらしくなった息子相手にワーワー言いながらも子育てを楽しむことができています。
 「順番待ち」という言葉を見て、順番が来たときに子どもがちゃんと授かるかどうか分からないよ、と伝えたくて。的外れかもしれませんが、とりハムさんにも子育ての機会をみすみす逃すことはして欲しくないと思い、書き込ませてもらいました。(2019-02-07)



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【 マチルダ さん(女性・40代)の場合】

 私は3人の子供を持つ臨床獣医師です。
 現在の職場の人で、あなたの率直な気持ちを聞いてくれる人はいますか? 応援してくれる人はいますか? 妊娠したその後のことを心配して、どうしたいのか迷う気持ちはわかります。職場も仕事も好きで、迷惑をかけたくないとか、責任があるから投げ出す形にしたくないとか、今の状況を変えるのが怖いのもわかります。現状況に対して、あなたの今感じている気持ちを職場の誰かに伝える機会は作れませんか?
 現状況が変わらなければ、このまま周囲はやり過ごすでしょう。同僚が内勤産休育休に入る間、あなたは我慢するのを受け入れますか? 先に妊娠した人はよくて、後から時期がかぶってしまった人は責められるのであれば、それは平等ではないですよね。本来なら、結婚した女性が妊娠する可能性を、周囲が考慮するのは当然のことです。あなたの周囲がまだその変化に不慣れで、不平不満が出るのも致し方ないです。変化に対応するのには経験が必要だから。変わっていくそのさなかに、慣れない思いをするのはみな一緒なのです。妊娠した本人も、周囲も。妊娠してもしなくても、どちらを選んでも悩むのであれば、あなたの希望することを諦めなくてもいいのではないですか? 無責任に聞こえますか? 誰にでもそれぞれ都合があって然りです。権利を行使することで相手の都合を時に無視することにもなるかもしれません。それでも、あなたの希望を誰も非難できない。
 コメントしている方々は全員、あなたの希望が叶うことを願っています。妊娠したいと思っても、授かりものだから思うようにいかないこともありますし、思ってもみなかったところで授かることだってあるわけです。これは私の希望ですが、あなたが叶えたい希望の可能性を諦めないでほしいです。信頼のおける職場の人に、あなたの気持ちを伝えてみてはどうですか? 現在子供を望んでいる、仕事を続けたいのであれば妊娠しても復職したいと伝える、妊娠を機に家庭に入りたいのであればその意思を伝える。もちろん決めるのはあなたとご家族です。後で後悔してほしくないです。
 嫌な思いをしたとしても、職場にあなたの気持ちを受け止めてくれる人がいたらいいですね。私にもいました。陰湿な嫌がらせに気づいてくれる先輩が。私の状況を知って共感してフォローしてくれる人が。私もその時の先輩みたいでありたいなと思います。私に嫌がらせをしていた人は、その人なりに職場を守るので必死だったのかなと思います。だからって嫌がらせはいいものでもないですけどね。妊娠中も育児休職中も、嫌な思いをした記憶と闘いながら「仕事辞めたいな」と時々夫に愚痴りながら過ごしたのを覚えています。私は結局、辞めずに続けてしまった、辛くとも仕事大好きなので諦められなかったです。応援してくれる人にも恵まれましたし。いろんな意見があるのは仕方なく、妊婦や子育て世代が働く環境が素晴らしい環境ばかりではないことも事実です。妊娠を望む本人と、その周囲のスタッフ、どの人も過度な負担や不安なく働ける職場にしていくために、1人1人が考え行動していくのが理想だと思います。会社もより良い職場環境のために努力していかなければならない。先のコメントでもありましたが、自分の幸せは自分で作る、その通りだと思います。極端な話、周りに変化を求めるより、自分が変わった方が早いとも思います。あなたの希望を諦めずに、出来ることを模索してみてください。応援しています。(2019-02-09)



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【 じゅりあ さん(女性・50代)の場合】

 とりハムさん、悩みは尽きないかと思いますが、自分に正直に過ごしてくださいね。私は後輩に妊活について相談を受ける時は、いつもそのように伝えるようにしています。いろいろ心配しても想定外のことはいっぱい起こります。その時その時、自分が最善を選択すればいいと思います。職場は決して優しくはありませんが、自分の人生なので、あれもこれも欲張ってもいいんじゃないでしょうか? この仕事が好きなら辞めないで… と応援したいです。

 

 昨年の共済の調査によれば、女性獣医師のうち、40歳以下の人は全体の77%を占めているそうです。順番待ちを感じている方は他にもたくさんおられる気がしてなりません。なのに、51歳以上の管理職世代はわずかに2.5%。一緒に怒ったり、泣いたりしてあげることしかできないのが、悔しいです。すぐには変えられなくても少しずつでも声を上げて行きたいと思っています。

 

 昨年怪我をして、72日間入院しました。もう大好きな仕事はできないかも、と絶望感を味わいました。明日は何があるかわかりません。やりたいことやってくださいね。応援してます!(2019-02-13)



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【 とりハム さん(女性・30代)の場合】

 皆さま、更なる温かいコメントありがとうございます

 

 残念ながら心の底から信頼して腹の内を話せる方は、
 私の職場にはいません(警戒心が強い私の性格が悪いのです)

 

 しかし、私の悩みを察してか
 「どんなに周りに気を遣っても周囲の人はそのことにすら気づかないかもしれないし、
 上は一人一人の幸せまで保証してくれないぞ」
 などと、アドバイス?をしてくれる人はいます
 こちらでコメントで励ましてくれる方もいるし、私は幸せ者だなと感じました

 

 自分が一番何を望んでいるのかじっくり考えて
 後悔のないように
 もうちょっと『欲張りに』生きてみようかなと思いました

 

 ありがとうございました(2019-03-20)



(この投稿に対するみなさまのご意見もお待ちしています。)