2022年5月14日(土),オンライン(ZOOM使用)で第5回ブロック長会議が開催されました。内容を以下ご報告します。
1. 会長挨拶
「この頃感じたこと、30年前感じたこと」として
2. 出席者挨拶
出席者から1-2分程度
3. 活動報告
谷会長から畜ガールズの活動報告として、次の報告があった:
日本獣医師会獣医学術集会年次大会(2022.1-2. オンデマンド配信)のシンポジウム「新型コロナウイルス感染症・動物の感染症と獣医師 -獣医師の職場からの報告と獣医師全体のメンタルヘルスのために」において、谷会長が「組織公正性の高い職場づくりを -獣医師の職場環境や仕事内容を再考する-」、また、畜ガールズ会員の金森さんが「牛の健康から人の健康へ ―社会と健康の関係—」と題して講演を行ったことが報告されました。
※講演の動画は、女性獣医師応援ポータルサイトから現在も視聴できます
『畜ガールズ通信』第1号(2月発行)、第2号(5月発行)の報告があり、次号以降の発行にあたっての課題について頭出しがあった。
また、畜ガールズの歴史と目的についても振り返りの機会をもった。
4. 議 題
『畜ガールズ通信』の今後について
5. 意見交換(今後の活動方針)
(報告:ジョー)
2021年7月25日(日),オンライン(ZOOM使用)で第4回ブロック長会議が開催されました。今回は,通常隔年で東京で集合形式で開催されていた会議に代わるものとして,講演を含む長時間枠で行なわれました。
会議は副会長の上松さんと上村さんのダブル進行で,会長のあいさつから始まり,その後出席者の自己紹介を経て報告,講演,意見交換(今後の活動方針)へと移りました。
■ 報 告:アンケート調査結果について
上村さんより「職場環境ならびに心と身体の健康に関する調査」(2020年9月26日~2020年12月31日,オンライン実施)の結果報告がありました。(※アンケート結果はコチラのページで公開しています。)現在,結果のより詳細な解析を進めているところであり,年内の論文投稿を目標にしているとのことでした。また,論文化して科学的根拠を示すことで,今回得られた結果が全国の職場を反映するものであると証明できるのではないかということでした。
また,上松さんからはブロック長らに対し,地方の活動等において今回の調査結果を熱量を持った言葉で伝えてほしいとの要望が示されました。「組織が今こそ脱皮する時が来ている」というメッセージを発していかないと,この業界で離職者が相次ぐ問題というのはせき止められないんじゃないかということでした。
■ 講 演:「組織の歩き方」・・・上松瑞穂
最初に進行の上村さんより,この講演を企画するに至った経緯が説明されました:
「上松さんと話をすると,『この人はどうやってここまで生きて来たのだろう』ということがすごく気になります。どういう思考を持って20代,30代,40代を生きてきたら上松さんのようになるのか。
上松さんはNOSAIで新しい取り組みをされていて,全国のNOSAI組織から講演をお願いされる立場になっていますし,また現在,管理職という立場にもなっています。
上松さんはきっとずっと考えることを辞めなかった人なのだろうなということは常々思っています。上松さんのそういう思考をみなさんと共有したいなと思ったので,今回講演を依頼しました。
みなさんもいろいろ考えながら日々を過ごされていると思いますので,ご自身と重ね合わせながら,『ここは同じ』とか『ここは違う』とか『こういう考え方もあるのか』とか『私はそれとは違うかな』とか考えながら講演を聴いていただいて,その後,今後の活動方針も含めて意見交換に繋げていきたいと思います。」
講演内容についてはこちらのページにまとめました → 「組織の歩き方」上松瑞穂
■ 意見交換(今後の活動方針)
ブロック長らの間で次のような意見交換がありました:
● 離職者について ●
・うちはパワハラというものが無くならない組織。同じ獣医師からのパワハラで何人も辞めている。その人が今,再雇用となって,まだパワハラをやっている。そのパワハラが原因でここ最近も3人の離職者が出た。辞めたくないのに辞めざるをえなくなって辞めるのはとても悲しいこと。
・新人の育て方についてなど,組織の問題点を組織に訴えてくれた獣医師が離職した。上司が意見をきちんと聞いてくれなかったのが大きかったと思われる。他にも毎年離職する人がいるが,上司は彼らがなぜ離職するのかを考えず,それぞれが個人の事情で辞めていくのだから仕方ないと思っている。また,離職には至らなかったが,自身の技術的な不安から診療に出られなくなった獣医師もいる。人を育てるということがとても下手な組織なのだと思う。
→【上松さんコメント】NOSAI宮崎は「人材こそ宝」という方針であるので,だいぶ事情は違うのかなというかんじはする。
● コンプライアンスの仕組みについて ●
【上松さんコメント】NOSAI宮崎では独立した監査部がコンプラ関係を一手に引き受けている。完全に独立した部署であり,どこの部署からも切り離されている。セクハラをした人が降格,減給,配置換えとなった例もある。みなさんのところはどうか。
・直属の課でも関連の課でもない部局の中にコンプラ担当がいる。人事評価に納得できないときは申し立てをすることもできる。
・所属の外部にコンプラ委員会等がある。管理職の評価も人事部局が行っている。
・コンプラについての委員会などが形として存在するわけではないが,上層部の人たちがコンプラについてはよく考えてくれている。パワハラ問題が起こった際に,パワハラを行なったと判断された管理職が降格・異動となったケースもある。若い人がパワハラを受けて離職するということは聞かれないので,うちは恵まれている。
・コンプラに関する条文のようなものはあるが,それを特別に扱う部署は無い。人事評価制度は今後導入されると言われており,模擬的に管理職の間でやっているところである。パワハラについては表に出てこないだけで,あとから聞けばあれはパワハラだったという事例は山ほどある。セクハラについては日常的にあると言っても過言ではない。
離職者が今年は異常に多く,理由は会社の方針が気に入らない,診療スタイルが気に入らない,人事が気に入らないなど。
→【上松さんコメント】逆に言えば組織が変わるチャンスでもあったはず。刺し違えてでも自分の意見を明確に示せば,上司が受け入れるなり「抱きつぶす」なり意見を具体化するなりできたかもしれない。組織の中の不平や不満は,逆に言うと変わるチャンス。もったいない。地域にとっても損害でもある。
・管理職の会議の延長という形でコンプラ委員会というものはずっとあったが,今年度からは各診療所の所課長を充て職としてコンプラ委員会(診療所では小委員会扱い)が機能している。ただし,底辺の方まできちんと拾い上げてくれるコンプラ委員会なのかというと話は別かもしれない。
各診療所が独立した形になっており,診療所内だけでの問題となっていることが多い。コンプラとは相反するかもしれないが,逆に,診療所内のコミュニケーションや運用方法などで解決できる部分もあるのではないかと個人的には考える。
【上松さんコメント】将来に向けての話をしたかったところだが,現状の厳しさが露呈してしまった。
● 将来に向けての提案・提言 ●
○ 草の根運動について
【上松さんコメント】第3回ブロック長会議の際にも話したが,そろそろ草の根運動を始めたい。今までのように共感をすることで個人を応援するという形も続けるが,業界に対する提案のようなものもまとめていきたい。
・NOSAIの,しかも女性獣医師に限った問題では全然ないと思い始めている。県を辞める獣医師だって少なくない。獣医師に限らず事務職員だって辞める人はいる。「コンプラ委員会をつくりましょう」とか「人事制度を変えましょう」などと言っても草の根を変えないとだめ。「○○モデルはどうでしょう」と裾野を広げていくことが私たちブロック長にできることであり,草の根運動を始めることではないか。
→【上松さんコメント】離職者問題を抱える組織になかなか「こうしたらいいよ」とアドバイスできないのがもどかしい。悪いうわさが立つと採用にまで影響が出て人員補充ができなくなり,働いている現役の心身がギリギリになってしまう。もはやこれら全てが女性に限ったことではない。「男性が」「女性が」ではなく獣医師としてハッピーでいられるか,さらに獣医師だけではなく関わる業界や畜産農家などみんながハッピーでいられるというところを目指す必要がある。
○ 講演の動画配信について
【上村さん提案】上松さんの講演をシリーズ化して動画配信しようかと思っている。上松さんの話というのは,「20代の私が考えることを辞めなかったなら,30代の私,40代の私はこういうことができるんじゃないか」ということを思い描かせてくれる,ちょっとしたロールモデルになるのではないか。みんなの意見を聞いてみたい。
・上松さんの話は一獣医師の人生観と理解した。そこここで会社のあり方も違うし,それぞれの獣医師がそれぞれの考え方・やり方で仕事をしているというのが現状。「こういう考え方ができるよ」「こういうことを考えてやってる人がいるよ」というケーススタディだと思う。他の人のケーススタディがあってもいい。そういうことをみんなは聞きたいのだと思う。
・講演内容はよかったが,これを不特定多数の人に一斉に配信するのはどうかと思うところがある。いろんな捉え方の人もいるし,それならば畜ガールズの活動に関心を持っている人に聞いてほしいという思いもある。全編を視聴するには会員登録をしてから,というようにするのはどうか。
→【上村さんコメント】それは会員登録を増やすという意味でもすごく考えているところである。会員限定のコンテンツというのはあっていいと思う。畜ガールズの活動に賛同してくれる人たちに対してはきちんと情報提供もしていくというようにできたらいいと思う。
→【上松さんコメント】会員の特典があった方がいいのではないかという意見は前回も出た。興味のある人が能動的にページにアクセスできるというのが確かに望ましい。
○ 会員限定コンテンツについて
・会員限定コンテンツを作成するとして,主なターゲット層はどのへんになるのか。題材選びはどうしたらいいか。どのあたりにテーマを絞っていけばたくさんの人が視るか。
→【上村さんコメント】企画会議を開いて決定し,ブロック長らの意見も反映させながら進めていきたい。
→【上松さんコメント】多様な考え方があってよいということを伝えたい。
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最後に谷会長(写真)が,「みなさん本当に苦しんでいるかもしれないけれど,答えは今に無くても,10年後,20年後,おばあちゃんになった時に出るかもしれない。みなさんと出会えてこうして一緒に活動できることが,私はラッキーだと思っている」と締めくくられました。
(報告:ジャスミン)
2021年2月11日(木・祝),オンライン(ZOOM使用)で第3回ブロック長会議が開催されました。会議は副会長の上村さんの進行で会長のあいさつから始まり,その後出席者の自己紹介を経て議案,活動報告,今後の活動方針へと移りました。
■ 議案(1):規約の改正について
畜ガールズはこのたび活動6年目に突入しましたが,設立時の規約内容が現在の活動実態にそぐわないことがだんだんと分かってきました。そこで,会の運営をより円滑に行なうための規約改正案が副会長の上松さんより示され,審議の結果,全会一致で規約改正が承認されました(欠席者の議決権委任による承認も含みます)。規約の大きな変更点は以下の4つになります:
● これまで会の通称としてきた「畜ガールズ」を会の正式名称とする
● 役員ポストより会計を外し,代わりに企画担当を置く
● 中四国ブロックを中国ブロックと四国ブロックに分け,8ブロック制にする
● 総会で行なうこととしていた議決を役員会で行なうこととする
これらの改正は2021(令和3)年4月1日より施行されることになります。
■ 議案(2):役員・ブロック長の改選について
現在の役員・ブロック長の任期が2021年3月31日で終了することから,役員・ブロック長の改選について上松さんより案が示され,全会一致で承認されました(欠席者の議決権委任による承認も含みます)。改選結果は以下のとおりです:
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任期:2021年4月1日~2023年3月31日
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会 長:谷 千賀子(宮崎大学医学部)
副 会 長:上松 瑞穂(宮崎県農業共済組合)・上村 涼子(宮崎大学農学部)
企画担当:中洞 優佳(北海道ひがし農業共済組合)
監 事:大和田 孝二(宮崎県獣医師会)・北原 豪(宮崎大学農学部)
ブロック長
北 海 道:茅先 史(北海道ひがし農業共済組合)
東 北:田中 愛(山形県農業共済組合)
関 東:上田 千世(千葉県農業共済組合)
中 部:穗永 亜樹(豊田市)※北陸、東海
関 西:笹倉 春美(兵庫県農業共済組合)
中 国:岸本 眞弓((有)因幡牛群管理サービス)・原田 麻希子(鳥取県農業共済組合)
四 国:杉山 美恵子(愛媛県農業共済組合)
九州・沖縄:〈※調整中〉
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■ 活動報告(1):講演会
上松さんより,「ここから始める獣医師の働き方改革 ~畜ガールズが描く未来」(2020年12月13日,オンライン開催)の実施報告がなされました。
■ 活動報告(2):アンケート調査
上松さんより,「職場環境ならびに心と身体の健康に関する調査」(2020年9月26日~2020年12月31日,オンライン実施)の解析結果の中間報告がなされました。
■ 今後の活動方針
上松さんより,今後の活動方針として以下が提示されました:
■ 意見交換
ブロック長たちより,以下のような意見・報告が出されました:
これらを受けて草の根活動の重要性についての議論が広がり,上松さんから 'ひとりぼっちを無くすための草の根活動’ と '組織を変えるための働きかけ' の両輪で進めていくことの提案が改めてなされました。これを受けて,次のような意見も出されました。
・働いている人は案外余裕がないのかもしれない。また,自分には関係ないと思っている人たちがいる。これから就職してくる学生たちにこそ業界の問題点を意識してもらいたい。
とりまとめとして上松さんより次のような提言がありました:
女性の数だったり,管理職の意識改革の進度だったり,地域の畜産が抱える事情だったり,それぞれの地区でそれぞれに事情も異なるはず。しかし,「こうなりたい」とか,「こういう社会になったらいいな」とか,「こういう産業動物の獣医療があったらいいな」といったことを思い描くことは自由である。現状や過去がどうであれ,「こんなふうになりたいな」というところについてみんなで話をし,繋がっていけたらいいなと思う。
コロナ禍でやむなくオンライン開催となったブロック長会議でしたが,オンラインでも十分に意見交換や意識共有ができ,とても有意義な時間が持てました。また,会議の録画配信をすることで,やむなく欠席された方からも会議後に積極的かつ具体的な意見を頂戴することができ,大変よかったと思います。
オンライン会議の有用性が分かりましたので,今後はブロック長会議の頻度を上げていくことができそうです。畜ガールズの活動が一気に熱を帯びていくこと間違いなしです。今後の畜ガールズの活動に乞うご期待です。
(報告:ジャスミン)
新任期(2019年4月1日~2021年3月31日)の役員改選につきまして
―― はじめに役員任期につきまして ――
2年の任期と定められておりました(規約第6条)にも関わらず,事務局の怠慢により,前回の(本会設立時の)役員選任からすでに3年が経過してしまいましたことを会員のみなさまには心よりお詫び申し上げます。
―― 役員改選の方法につきまして ――
手順としましては総会の議決を経なければならず(第9条),また,総会は会員の半数以上の出席によって成立し,出席者の過半数で決する(第10条)ことと定められていますが,本会では現在,総会を開催するに至っていないため,今回はウェブ上で会員のみなさまのご意思を確認させていただくことになりました。
〈方 法〉
●1)役員・ブロック長会議において同意の得られた役員名簿(案)を会員のみなさまにご覧いただき,ウェブ上で「異議なし」/「異議あり」の投票を行っていただく。
●2)票がその時点の会員数(73名)の半数以上(37票)集まり,「異議なし」の票数がその過半数に達した場合において,改選を決する。
―― 役員改選の結果につきまして ――
当初の予定(2019年9月12~19日)よりも投票期間を延長して(~26日)実施しましたが,結果,集まった総票数は32票で,その時点の会員数(73名)の半数以上(37票)に届きませんでした。
しかしながら,さらに期間を延長したところで票の集まる見込みがなく,体制不安定のまま活動を続けていくわけにもいかないため,今回は集まった票のみで改選を決することとさせていただきました。
以下が投票結果となります:
〈結 果〉
●異議なし:32票
●異議あり:
0票
この結果より,今回の改選につきましては,会員のみなさまにお認めいただけたということにさせていただきました。
改選後の新役員名簿はコチラでご確認ください。
(報告:ジャスミン)
2019年8月31日(土),東京のホテルモントレ半蔵門においてミヤリサン製薬株式会社さまの全面ご支援・ご協力のもと,畜ガールズの第2回ブロック長会議が開催されました。2回目の顔合わせとあって会議は終始和気あいあいとした雰囲気につつまれ,要所要所においては大変積極的な意見交換がなされました。
会議は会長のあいさつから始まり,その後,出席者の自己紹介を経て議案に移りました。
■ 議 案
議案は新任期(2019年4月1日~2021年3月31日)の役員改選についてで,副会長の上松さんより改選について説明のあった後,出席者により役員改選(案)の承認がなされました。(※役員改選につきましてはその後,会員のみなさまの承認を得る手続きに入っております。)
■ 活動報告
続いて九州・沖縄ブロック長の森さんから発表・講演およびウェブサイトについて,副会長の上村さんから2018年に実施したアンケート調査について報告がありました。
ウェブサイトについては特に「畜Gフォーラム」において投稿が2019年3月を最後に途絶えていること(※2019年8月末時点),「職場ロールモデル」の投稿が一向に集まらないこと,新しく「禁断の扉」のページを開設したことが報告されました。これに対し出席者からは,投稿が止まったのは,ウェブサイトの存在を知っている人たちにおいては投稿を既に出し切ったからではないかとの指摘があり,ウェブサイトの存在をまだ知らない人に知ってもらうためにはどうしたらよいかとの問題提起がなされました。
■ 講 演
次に東京大学大学院医学系研究科・博士課程の金森万里子先生に「一緒に考えましょう! 生き心地のよい地域づくり」と題してご講演を行なっていただきました。==> 詳しくはコチラのページ
■ 今後の活動方針
続いて上松さんから今後の活動方針について説明があり,以下の提案がなされました:
1)どこかにいる “ひとりぼっち” を救うために,
ブロック長らは “ひとりぼっちでいる誰か” の情報を積極的に集めてくること
2)会の存在を広く知ってもらうために,
学会などの催事に際してブースを設置したり懇親会を設定すること
3)会員数を増やすために,
会員が会員を呼び込むフェーズ(段階)に移ること
■ 企画プレゼン
次に会計の白尾さんより畜ガールズ主催の全国イベントについての企画プレゼンがありました。酪農女性サミットの成功例をもとに,畜ガールズ同士が直接会って面と向かって話をするイベントの具体案が紹介されました。
■ 意見交換
最後にこれまでの会議の内容を踏まえて,意見交換がなされました。
〈“ひとりぼっち” を救うために,会の活動を広く知ってもらうために〉
上松さんから,どこかにいる “ひとりぼっち” を救うことが会にとって急務であるとの見解が示されました。まずはその “ひとりぼっち” に会のことを知ってもらわないといけないとのことで,そのために何ができるかについて出席者から様々な意見が出されました:
・セミナーや勉強会などにおいて会の活動を周知する枠を作ってもらう
・学会などの際に懇親会を開催する
・大学が開催するセミナーで枠を作ってもらう,会の活動を学生たちに知ってもらう
~学生たちが働き始めてから初めて現状を知るのではかわいそうだ
~これから世に出て来る男性獣医師にも実状を知ってほしい
・獣医師会などと一緒に企画・開催ができたらいい
~獣医師会の大会であれば出張扱いにできるのでみんな参加しやすい
~獣医師会の大会であれば管理職の人たちも来るのでそういった人たちに直接訴えかけることもできるし,
逆にそういった人たちの管理職ならでは悩みをこちらが聴くこともできるかもしれないし,
そうすることでより大きな枠の中で現場を変えていくことができるかもしれない
これらのやり取りの中で,地区大会における託児所設置の有無にも話が及びました。託児所の設置されない地区が複数あることが分かり,大会の企画運営側に女性が入って中から仕組みを変えていくことの必要性も指摘されました。
〈畜ガールズ主催の全国イベントの開催について〉
全国イベントの企画・開催について否定的な意見は出ませんでしたが,最初から単独で大きなイベントを開催するのではなく,まずは何かの催事に便乗する形で小さなイベントを開催することから始めようという方向に意見はまとまりました。
またこれに関連し,ブロック毎の活動について,ブロック長がひとりで何かを企画することは難しいのではないかとの指摘が出ました。
そこで今後について,まずはブロック長においては各自,身の回りで便乗できそうな催事がないかを探るアンテナを常に張ってもらうことにし,便乗できそうな催事があれば情報をメール会議(役員・ブロック長メーリングリスト)に出してもらうことにしました。その上で企画に際しては,役員・事務局側で協力体制を取っていくことにしました。
2回目の今回の集まりでは役員・ブロック長同士の結束力の強まりを目の当たりにしました。今後,畜ガールズの活動はさらに加速していくだろうと強く感じられました。いつも畜ガールズの活動を全面的にご支援下さり,今回もこのような機会をご提供下さったミヤリサン製薬株式会社さまに,改めて心より厚く御礼申し上げます。
(報告:ジャスミン)
2017年8月26日(土),東京のホテルモントレ半蔵門において,ミヤリサン製薬株式会社さまの全面ご支援・ご協力のもと,ついに畜ガールズ第1回ブロック長会議が実現しました。会の発足以来,これまで一度も顔を合わせる機会のなかった役員・ブロック長らが一堂に会し,畜ガールズのこれからのことについて話をしました。会議には前日のミヤリサン製薬株式会社主催の第6回産業動物学術セミナーで畜ガールズの活動に興味を持たれた方も数名同席されました。
会議ではまずはじめに会長があいさつをし,今の時代を歌に例えて,これまではバスやバリトンに合わせていた私たちが,これからはメゾやソプラノの歌を歌うことも可能になるだろうとの展望を述べ,これから活動の中心となっていく新しい世代へエールを送りました。
このあと役員らがブロック長らを前に,畜ガールズ発足の経緯および設立の趣意について説明を行ない,これまでの活動について紹介をし,今後の活動方針について確認をしました。今後の活動方針として挙げられた事項は主に以下のとおりです:
◆ 本会の紹介を,会員登録の促進を
~ 活動の枠を拡げるために
◆ 職場ロールモデルの紹介を
~ 女性が輝いている職場は本当に日本中探してもないのか?!
◆ ブロック単位での活動を
~ 交流会やアンケートの実施を
~ セーフティネットを必要としている人へ本会の紹介を
ブロック長らからは,地区で開催される学会などの際に集まりを持つようにしてはどうだろうか,との意見が出ました。これに関連して,その際に配布できるようなチラシのフォーマットがあればやりやすいとの意見もありました。また他に,担当ブロックの会員情報(名簿)の提供についての要望が出ました。
==> この件に関しては会議後に展開があり,ブロック長には事務局より担当ブロックの会員情報(メールアドレスを含む)を提供するということに決まりました。(※提供を望まれない会員さまについては別途対応)
同会議には臨床心理士の山内志保先生(東京成徳大学大学院 心理・教育研究センター)にもお越しいただき,「メンタルヘルスとセルフ・コンパッション」についてのセミナーを行なっていただきました。==> 詳しくはコチラのページ
今回のこの会議は,畜ガールズが一歩先へ踏み出すのにとても大きな役割を果たす会議だったのでは,と感じています。何より,役員・ブロック長同士が顔を合わせて話をすることができたのが本当によかったです。このような機会をご提供下さったミヤリサン製薬株式会社さまに,心より厚く御礼申し上げます。
(報告:ジャスミン)